高血圧は献血ではなく生活習慣の見直しで治そう

献血をすると高血圧が改善すると主張している人がいるようですが、それは間違いです。献血によって改善することはありません。ではなぜそのような説が生まれたのかという点ですが、それは、献血によって体内の循環血流量が減少すれば、その分血管壁にかかる圧力が弱まるというイメージを持ったためです。しかし、血液が減少するのは一時的なものです。恒常的に減ったままということはありません。循環血流量は、飲食などで水分補給すればすぐに回復します。人間の身体というのは、血液が失われたらすぐにそれを取り戻そうと、活発に働くような仕組みになっているのです。では、献血では無理なら、どうすれば高血圧を改善できるのかという問題ですが、やはり一番は生活習慣を見直すことです。そもそも高血圧は、日頃の生活習慣の乱れによって引き起こされる症状です。塩分の多い食事やアルコールの飲み過ぎや喫煙の習慣や、過剰なストレスや日頃の運動不足や肥満などの生活習慣の乱れが、高血圧を引き起こしている原因なので、これらを見直すことによって改善されるのです。例えば、適度な運動は血圧を低下させる働きがあります。運動すると交感神経の働きが低下して、血管が拡張するので血圧が低下するのです。ちなみにウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。また、アルコールの量を減らせば、血圧の上昇を抑えて心疾患のリスクも減らせますし、喫煙に関しても、本数を減らすか禁煙をすれば、血圧の上昇を抑えて心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らすことにも繋がります。このように、高血圧は典型的な生活習慣病なので、献血ではなく生活習慣の見直しで血圧を低下させることが可能です。しかし、降圧剤などの投薬療法も存在するので、個人的な見解で判断せずに、医療機関で医師の診断を受けることが重要です。